先日、友人と話していたときに
私の絵には、誰が見ても私の作風だってわかるような特徴がないって
ふと、そんな話になって
確かに今までにも何度かそう思って考えたことがあったけど答えは出なくて
いま改めて考えても
モチーフもテーマも描き方も構図も毎回けっこうバラバラだし
自分でも自分らしさがわからなかったのですが
何年か考えてもわからなかったその問いに数秒で
「この紫っぽい色はあーちゃん(私)って感じ」って
描きかけの絵に塗られた色を指差しながらそう言った友人の言葉で初めて
あーそうか、色か。って腑に落ちた気がしました。
意図してその色を出したいと思って描いていたわけではないし
スクラッチって削ってみないと結局どんな色かってわかんないとこあるから
もしその色を出したいと思っても違う色が出てきてしまうこともある。
だから、狙ってないのに無意識に出てきてるから
それが私らしさなのかなって。
気に入ったので、そういうことにしました。
さて、じわじわ蝉の絵を進めています。
ただ、見切り発車してしまったので
筆の進みは速くはありません。
というのも
私が普段スクラッチの作品を仕上げる時は
最初に全体の構図を決めて下絵を描いて
(この時点で作品の仕上がりイメージがほぼ決まります、私の場合)
スクラッチの下地となる色を塗って
(この時点で作品の色がほぼ決まります、私の場合)
アクリル絵の具で画面全体を黒く塗って
(たまに黒じゃない時もあります)
ここからやっと削り出しの工程に入っていくわけですが
このとき、完成図はほぼ見えている状態です。
なので、考えないというと語弊がありますが
頭に設計図があるので考えなくても描けます。
そして今回は
まず構図を決めていない
色も決めていない
とりあえず蝉を3匹入れることだけは決めたから
その蝉だけを描いてみた
そんな状態なので
完成図が見えていないし、頭の中の設計図もありません。
少し進んでは立ち止まって考えるの繰り返しです。
疲れるね。
設計図欲しーーーい!!
でも、悪くない。