紫陽花が咲く夜に

 

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今年の9月に個展を開催させて頂くに至り、

鬼のようなスケジュールで鬼のような仕事量に追われながらも、

隙あらば展示のことを考えている。すごく考えている。

 

なぜなら自身の作品展示は10年ぶりになるからだ。

この10年、どれだけの枚数の写真を撮ったのだろう。

どれだけの人の数と出会って来たのだろう。

どれだけ失敗して、怒られて、挫折してきたのだろう。

 

作品制作に興味を持って写真を撮り始め、

気づけばそれが自分の本業となり、

自分の手で、足で、目で、

お金を稼ぐようになって

日々を生活できるようになっている

 

でもそれは私にとってはまだ、正解ではなくて。

なぜなら、仕事である以上は

この社会の中で受け入れてもらえる自分でいなきゃいけなくて

この社会の中で受け入れてもらえる物を作らなければならないからだ。

 

その葛藤とは何度も何度も戦ってきた

そしてその戦いは未だに終わりが見えない

 

それでも

自分で一歩一歩足を進めて、

自分の道を開拓していこう、先へ、先へ、道を伸ばしていこうと

日々もがいている。

 

だからこそ、この個展では

普段見せない自分自身の裏側を思い切り出せるように

表現したいと思っている。

自分のこれまでの過去と、今現時点に在る自分自身と。

私自身が私自身を主張できる場として

ギリギリまで制作に尽力したい。

 

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