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夏至物語
岩井俊二の初期監督作品集 の一片

あの日を境に
どうしてもこの映画が気になり
ネットを探しまくり
昔見たこの映画の入っているDVDセットを買い
深夜遅くに毎日といっていいほど鑑賞している

検索するとユーチューブに上がっていたので
此方に貼っておこう

多分消されるだろうけど

 

 

あれからとりとめもなく毎日日記をつけている
日常ではないこと

「歩道橋の上から赤の傘 24」

「横断歩道の白線の数 12」

「信号の点滅数 11」

 

普段気にもせず 留めることのない これらのことに

何だか必要なこと そう思えていて

 

あれから
多分少し
おれは

現実から少し足を踏み外している

 

 

「俺は俺でない時間を生きている」
彼女と話したこの言葉が気になっている。

人は誰かに話したことで自分を知ることもある
そう考えるとあながち誰かがいることは
自分にとって消去すべきことではない。
むしろ本音で話せている誰かというのは
必要なものなのかも。

 

だからあの日から少し
日常の誰かと話すときは
逆にか
俯瞰になった
とりとめもないこと
どうでもよいこと
そんなことに誰かと合わせ
薄気味悪い笑みを浮かべることやめた

それよりも
歩道橋の上から見る切り取られた何か
そんなことが現実となっている

 

アパートでの生活も少し様変わりした
コーヒーメーカを買い、コクのある豆を揃えた
始発前には起きるようになり
窓を開け換気をするようになった。
トースターを買い食パンを冷凍し保管するようになった。
たぶんこれは規則正しく健康的になったといわれることだろう。

生活の見直しはまさに俯瞰である
どうでもよいことに時間をとり
誰かのことを気にし、そのことに頭を取られる
だから
こういった無駄なことの排除はまるで
AIのようではあるが
どこか心地よい。

 

 

そうそう牛乳と砂糖を買い足しておかなければ
苦そうに飲む、あの顔が頭を離れないから。

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被写体
rina 

写真 /文 /Tシャツ
@hagu,umitsuki
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1Room The story of one girl /268

 

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