ほんとの君は
ぼくが一番知っているから
なんて
自分のことも知らないぼくが
君に一番の嘘をついている
誰かといるときの嘘に
疲れて
君はそうじゃないんだってことに
疲れて
ほんとのぼくはどこにいるのかな
それは
ぼくも君も同じとこ
ほんとなんてさ
実は100ぶんの1
それくらい
その1個すら
70パーセントは真実かすら見極められないでいる
誰かといるとき
誰かに合わせ
気持ちすら誰かのもの
ぼくらのほんとは
きっと積み重なった擦り傷みたく
火傷した皮膚みたく
痛みに弱くできているんだ
ほんとを隠すため嘘をつく
それはたぶん
誰かと会話した時から始まっている
99の嘘
1のほんと
そんな嘘に
慣れないぼくらは
やっぱり毎日は傷ついて
それでもほんとを見せたくて
繰り返し繰り返し
痛みに慣れてしまうんだ
君を通して思うことだよ
ぼくに対して思うことだよ
だから
分からない30パーセントを探りながら
ぼくの思うほんとでぶつかろうと思うんだ
飾らない言葉に
わかるぶんのほんとを込めて
ここに痛みを味わいながら
真実には勇気がいるよ
だから1の真実と思うこと
勇気をだして
君にあげる