なぜか
いつも
クリスマスが近づくころ
きみと離れたくなる
この気持ちは
このころに降る
雪のせいなのかしら
雪が地面を染め
私の足跡だけが
後の道を作っていて
目の前に降る雪はまるで
プロジェクターに移る
異世界の情景
身もだえするような
凍えさは
たぶん欲張りに
積みかさねてきた
愛情やぬくもりを
欲張りに
そして
わがままに
これまで以上にもとめ
君ではない自分に
ここではない
どこかもっと
この雪の降る始まりの場所に
求めているのかもしれない
じゃれ合うだけの
クリスマスなんて
わたしと君には
少しも必要ないんだから
そう思いながら
この雪と自分を重ねている。
私の愛は
君のため、ではなく
私自身にむき出しであるべきだ