聞き覚えのある
耳障りの良い声
「イルカは眠ると溺れてしまうらしい…」
眠りに落ちそうなとき
決まっていつも
最近はまっている豆知識を
耳元で囁いてくる
豆知識ノートなる
私にとっては囁きノートが
20冊をこえて
洗濯機の終わり待ちに
おばあちゃん時代からありそうな
ボディークリーム
「乾燥にはこれが一番なのさ」と
この何もない無駄な時間…..
今思えば価値を感じている。
「趣味が合わずとも
価値観が違えども
人は共存できるのだよ
さよならは永遠ではない
地球の丸さにそって
ちょうど1周
いつかはまた人は出会えるのさ
目をつぶればきっと
君の声はすぐそこにあるはずなのだよ」
狂おしく求めあう日々の隙間
無駄なようなそれでいて思い出される
確かにあったあの日の時間。