transfigure 「ビールがきれたのでコンビニ行くけど何かいります?」 「だったらわたしも一緒に よかったら上着借りても?」 24時過ぎ 信号の明かりだけが点滅してて だいぶ寒くなってきてるのに 彼女はアイスをご所望らしい それにしても着るもので これほど別人のようになる人を見たことがない 彼女自身自覚がないところも まるでいくつもの人格を持つ人のようだ 街灯の明かりに誘われる虫のように 夜の明かりに徘徊 まるで子供のよう 寝静まった街は遊園地のようだ