#45 駆け出しの被写体モデルさん達へ

遅ればせながら新年最初の投稿ですので…

本年もゆるりと宜しくお願い申し上げます。

撮り始めはun_grnの聖地より。

↑この時の作品はまた後日。

un_grnが始まってこの一年は「un_grnっぽさ」をちょっと考えすぎてた気がするので、今年はあんまり気負わず行こうかな。

さて、最近良く始めて間もない被写体モデルさんからメッセージやご相談を頂く事が増えた。

ちょっと長くなるけれど、大体の被写体モデルさん達が通るであろう壁とか、悩みとかについて活動11年目になる私の経験から言える事の中から一つだけ。

「何でも出来なくて良くないですか?」

恐らくこれを読んで下さってる方の多くは私の他のSNSを見た上で来て下さってると思うのですよ。

私も今は結構色々なジャンルにチャレンジさせて頂いてます。

んでね、それを見て「幅広くどんな事も出来る被写体になりたい!」って、駆け出しのうちから自ら何にでも手を出してる方を多く見ます。

その事で撮り手にとって
「タダで何でもやってくれる便利屋さん」
になってしまってませんか?

挙句に良い様に扱われたり、嫌な事も我慢したり、出来ない自分に思い悩んだりする方の話を良く聞くのです。

私の場合は全く逆で、7年くらいは撮影の殆どがダークかダーク&シュールなジャンルの信頼出来そうな方とのみ撮影し、撮影内容や依頼者自身に少しでも違和感があった時点で全てお断りしていました。

何なら失礼な依頼や、「撮らせて下さい」の一言メッセージ等は返事すらしていませんでした。
失礼な知らない人に嫌われても何も困りゃしないからです。

撮影内容については器用じゃないので色々出来なかったのもあるのですが、活動を始めたのが30歳と遅く、当時はルックスも今より全くイケてなかったので、いかにも女子ウケしそうな綺麗、可愛いジャンルで20歳そこそこの可愛い子達と同じ土俵で戦える筈が無いと思い、「このジャンルなら任せてよ」というものをじっくり時間を掛けて積み重ねて行ったのです。

私の場合は「ダークでシュール、ギリ笑い」を自ら生み出す被写体としてならば少なくとも九州では他の被写体モデルさん達には負けない自信があります。


撮影 hagu_umitsuki

そして色んな事をやり始めたのはここ3年程。
今迄は絶対にやって来なかったジャンルでも、依頼があってチャレンジしてみようかな?と思えた事はやるにシフトしました。

時間を掛けて自分の中に揺るがない軸が出来た事で、どんなジャンルでも根底は私の中でしっかり繋がっています。
だから自信を持って撮影出来るし、どの方向に振ってもしっかり「圭子さん」に見えているらしいのです。

勿論、色々経験するのは大切だし、撮って下さるならどんな方でも!精神も大切。あくまで私の通って来た道だから、皆さんに当てはまる訳じゃないし。

撮り手からの依頼があって、それが心底チャレンジしてみたいジャンルならばやってみたら良いと思う。

だけど自身の軸が無い状態で気に入られなきゃと相手に合わせてばかりだと、そもそも何のために、誰のために始めたの?ってなるでしょう。

駆け出しでどんなジャンルがやりたいか?が見えなくて模索中でも、「何のために」「誰のために」は皆さんハッキリしてる筈なので、依頼が来た時、依頼する際にそこからズレてないか?を一旦冷静に考えて「撮らない」という選択肢がある事を是非頭に入れて頂きたい。

長くなってきたので今回はこの辺で。

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