舞踏の残滓


gallery hydrangea様の企画展に3つ連続で参加させていただくことになり、慌ただしい日々でした。

今週木曜日から開催される『舞踏の残滓』は「霊」がテーマの展示会です。ぼくは2枚の新作を出展します。

「夜は遠いのにとおく失われたはずの念が生温い風に乗って不意にカーテンを膨らませたそんな白昼夢を筆に乗せて死ぬまで踊り狂えと彼女らはベールの下で微笑みます」

バレエ作品『ジゼル』に登場する精霊ウィリ、そしてもう一枚はドイツの『ワルプルギスの夜』から音楽を奏でる魔女をモチーフに、見えなくても在るものを。木陰やそよ風、雨にひかり、音。日常に降りそそぐ魂や面影を、そしてぼくが絵を描くということそのものを込めて。

 

 

以下、この展示会に向けた構想文です。

 

 

いつか 風化 ならば

思い残しはその風そのもの

あなたが忘れても わたしは忘れないと

そんな戯言  台風一過

頼りない それでも 繰り返して

水彩の宇宙が滲んでく

新しい風を欲しがる必然に

古い風がすみっこで哭いて渦を巻いたら

祈りと呪いのあいだで踊りましょう

記憶の神様がひとひら舞って

時間は逃げ出し 預言者たちが手を叩くけれど

なんでもない それぞれの雨は

ひとつぶ ひとつぶ

ただ降り注ぐだけ

そんなしずかな夜に ようやく永遠を覚えたら

湖畔に ふたりきり 佇む夢の ひとかけら

朽ちながら ともに眠りましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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