育てる男〜椿編〜 わたしの妻、椿の話をしてもいいですか? わたしは彼女をわたし好みの女になるよう育てた。 わたしたちは、十も歳が離れていたので、彼女が成長したらわたしの妻になるように、時間をかけて育てたのだ。 彼女が賢く貞淑な理想の女性になるよう務めることが、わたしの至福であった。 これは昼の彼女。 美しさの中に可愛らしさを残した、理想的な日本女性でしょう? でも、彼女にはもう一つの顔がある。 そう、お察しの通り夜の顔だ。 それについては、また次の機会にお話するお約束をしましょう。