売れ残りのトマトを4つ 3日ほどテーブルの上に 今求められているのものの みずみずしさ 新鮮さとは 反する 濃厚な果物の臭は 風格からも漂っていて このまま 後10日ほど 放置してみるのも そんなふうに語りかけてくる ト … “seduction” の続きを読む
詩/小説
Agave
北欧柄の便せんに 「覚えていますか?」から始まる。 過去にしまい込んでいた記憶の欠片 そういえばと クローゼットにしまい込んでいた アルバムを引きずり出し 中に挟んでいた あの頃の手紙を 読みかえしてみた。 形の崩れた落 … “Agave” の続きを読む
Satisfaction
なぜか いつも クリスマスが近づくころ きみと離れたくなる この気持ちは このころに降る 雪のせいなのかしら 雪が地面を染め 私の足跡だけが 後の道を作っていて 目の前に降る雪はまるで プロジェクターに移る … “Satisfaction” の続きを読む
I MY ME
曖昧でいいの 私や僕らはね 私にとっての決まりごとは 誰かのことではないのだから 他とは交わらないでいて 社交性は皆無 多様性は否定 あいでんてぃてぃーの 大切ならば 他人は排除 そして肯定 私の正しいは 私のもので 他 … “I MY ME” の続きを読む
わたしだけの真実を血にかえる
main character document
まだ慣れなず朝の光 昨日の月、 今日の空に漂う 現世に浮遊する 過去の私たち カーテン越しに 朝の目覚めが 否応なしに 時を進め 永遠に私を置きざりにして だいぶんかぶりに 朝か … “main character document” の続きを読む
ISM/滴
潰れかけた 誰かだかの気持ち 行き場をなくし溢れかえっているよ 昨日も 明日も 未来もが 同じところでもがいていてさ 私の中でも 同じことが起こっていたり 立ち止まることに 良しとしていたのは 見えなくとも … “ISM/滴” の続きを読む
アサギマダラ
降り注ぐ花びらのよう 月夜を染めるのだ 子供たちの見せる 純粋の残酷は過去にあり そして 今、息を殺す あきらかに違うありかた 私は渡ることをを忘れ 羽を休めている 降り注ぐ花びらのよう いつか空を染めるの … “アサギマダラ” の続きを読む
PHILIA
@KEIKO 写真を撮らせていただいてからかれこれ4年半。 定期的にお会いすることもあるので たくさんのイメージで写真撮らせていただいてます。 ヌードでの写真撮影初めて撮らせていただいた方 といっても、イベ … “PHILIA” の続きを読む
ハルセト 05
ーハルセト05 「#Room 2」ー 電車の走る音に 窓ガラスが少し揺れている。 子供たちの声 おばさんたちのはなし声 フローリングの匂いに かすかな柔軟剤 そんな些細なことに 何度も目を覚ま … “ハルセト 05” の続きを読む