遠くはとおく

ちかくも遠く

流れる水を掴む

映る、ゆがむ手に

掬われた光を飲む

こぼしたものも

ちゃんとこの目に

のこしているよ、

きみが思うよりきっと

ぼくは

なんにもないから

ほんの些細なきらきらも

いとしいと

拾ってしまうんだよ

からだから

はなれていく

すきまの日差しも

知らないふりして

笑って、

綺麗だなぁって

言って。

 

2021/08/08

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