2分の1のセルロイド

 

気持ちを渡すとちぎれてくから
カギをかけて閉じこもる

無理してこじ開けた部屋
君はもう空っぽ

 

 

 

 

 

窓の光が心地よいよ
これは私のもの

君のなでる手のよう
それは体温に似た温かさ

 

 

 

 

ノックがあっても隠れていよう
雑音は冷蔵庫だけ

すぐそばにいるのにね
こんなに近くに

 

 

 

 

私は少し透けてんだ
セルロイドの人形みたく

かざした手は
少し太陽の色を帯びていた

 

 

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