偽らない自分 自分は無彩色ではないといけない、といつの間にか決めつけている自分がいた。何を決めたわけではない、ただ漠然と、 “そうしなくてはならない” という高い理想とプライドがわたしを雁字搦めにしていた。原色が好きだ。カラフルが好きだ。そんな正直な感覚さえも封じ込めていた。 新たな生活、自分の周りの環境くらい好きなもので溢れさせよう。そんな気持ちで作り上げていく自分のスペースはとても心地が良いものだった。