詩「おべんとう」
あきえ
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いわば
私たちは、ひとつのチーム。
得意不得意も
生まれも育ちも
肌の色も
みんなそれぞれ。
直径20cm。
狭き門をくぐり、この尊い枠に
我々は、選ばれた戦士たち。
されど、奢るな、自惚れるな。
自分と周りの最大公約数はどこかと
自問自答し続けなさい。
「置かれた場所で咲きなさい」
自分の等身大を受け入れ初めて
隣人を、愛すことができる。
そういうものではないか。
ぎゅうぎゅうに詰め込められて
雨の日も、風の日も
私たちは、その瞬間を待ちわびている。
真っ暗な中、どれだけ時間が経とうとも
私たちは、上を向き続ける。
天の蓋は必ず開き
光はさす。
全ては
その時、その瞬間
貴方に笑ってもらうため。
雨の日も、風の日も。
私たちは、その瞬間を待ちわびている。