カーテンの隙間から月明かりが差し込んで
薄暗い部屋の中を 陽炎のように照らしているよ
私は鏡の前に座って 鮮やかな赤色の紅を拭っているよ
月明かりにうつる 指先の見事なマニキュアの色が
キラキラと 輝いているんだ
強がりも 虚勢も
昼間に見せる見事な笑みも
すべて月明かりに 洗い落しているんだ
けれどあの笑みも
まなざしもすべてが
ほんとうの あたしなんだ
月明かりが いつにも増して 輝いているよ
私は強がりも
虚勢も
そして見事な笑みも
すべての月明かりに
洗い落しているんだ
月の夜に .
月の夜に
見せるものは同じであります。
けれども少し、ううん、
だいぶんこの場所では
深く入りこんでいこうと思います。
誰にもではなく
誰かに
そんな場所があってよいのだと思います。
多くと関わるとその分
身が削られる思いや傷つくこと多く
それは自分の中の
どうしようもない感情の爆発が
とても他との違いに思い知らされ
伝えたいものが全く違うものになってしまう
真実は口にすると
どこか薄っぺらく
また他人との違いを思い知ってしまうこと多々です。
だから私はこの場所で
私だけの世界で
自分だけの真実が消えないよう
謙虚に刻んでいきたい
そう
月の夜に想うのです。