ハルセト 02

 

-ハルセト o2  「#瀬人02」-

 

人から責められる度に
世の中の矛盾をつきたくなる。
だてに生きては来てないんだって
言いたいのだろうか?
この世の中に
クソみたいな生き方しかできてないくせに
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居酒屋を出ると少し霧雨が降っていた。
瀬人は線路沿いにあるコンビニに入ると
365円のミニボトルのウイスキーを買い
終電のある駅に飲みながら歩いていた。
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「今のボトルってプラスチックになってんだ。」
そんなこと呟きながら
さっきまでの自分の醜態に腹を立てていた。
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学生時代に誘ってくれたバンド
引きこもりだった俺は毎日
自分の部屋でくすぶっていて..
そんな時、幼馴染だったTshyoshiが
外の世界に連れ出してくれた。
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自分は
子供の時から現実の記憶があまりない
接点がないというか..
唯一残っているものは
母に連れられて買い物に行ったとき
買ったあったかいコロッケ
その時の母親の顔。
子供の時に飼ってたねことじゃれて遊んだ日
それくらい…
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そしてあいつらとの思い出。
それは
唯一現実として存在していた自分の証
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なのに…..
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なにやっ….」「何やってんだよ、おれ!…」
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「ちゃんとしよ!ちゃんとしよ!」
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瀬人は今でも鳴り続けているスマホとると
その着信に出た。
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「もしもし…….すいません。….はい.。…..はい。…
はい。今週中には確実に。….はい。…はい。..
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今度は絶対に….
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今から会社にかけて手配できるように
会社に話してみます。….はい。…はい。…
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なのでこの後、会社の梅木のほうから詳細は電話させますので…
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はい。…はい。」
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そう言って電話を切るとすぐに会社に電話を入れ
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「あっ、梅木さん?…すいません、連絡あってたのに
何の連絡もできずに…はい。..はい。
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今、先方にも電話入れて、今週中にはと..はい。」
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「それで例に件ですけど進めてもらえますか?
…はい。会社のほうと、自宅のほう。….
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それで梅木さんのほうで従業員の方への対応も…
…..後、残ったものもすべていろんなとこへの清算に回していただいて…」
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「梅木さんにはホントにご迷惑おかけしました。…
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…はい。….はい。……それから自分のこの携帯も処分しますので
しばらくは連絡取れないかと。
….なので
後のことは梅木さんのほうにすべてお任せしますので
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どうかよろしくお願いします。ほんとにこれまでお世話になりました。」
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霧雨はまだ続いている。
さっきより幾分か心地よい霧雨の感覚に
瀬人はスマホをアスファルトにたたきつけ
これまでを0にした。
行き場のなくなった瀬人
線路沿いの電信柱の横に座りこんで
いつの間にか意識をなくしてしまうのだった。
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