自分を燃やしてまで

先月、顔と手を火傷し救急搬送され3週間程入院していた。
自宅で自分を燃やした。
夜19時に救急車に乗り、20時に病院に着き、深夜2時には入院になっていた。

顔はまるでアンパンマンのようにまんまると腫れ上がっていた。あんこは出ない。
顔全体が赤くなり、だらだらと黄色い滲出液に塗れていた。
手は甲の部分の面積が殆ど水膨れになっていた。

一か八かみたいな軽率な気持ちで自分を燃やした。
自分のことを可燃ゴミだとでも思っていたのか。

入院した翌日に姉が地元から駆けつけてくれた。
自分の治療のために何人ものお医者さんと看護師さんが尽力してくれた。
色んな人に迷惑をかけ、色んな人に救われ、反省し、感謝してもしきれなかった。
3週間の入院生活で気持ちを整理し、また生きることを決めた。
愚かな私は不自由にならないと自由だったことを忘れるのだ。
自分を燃やしてまで、愚かだ。

今回の入院については精神疾患による自殺未遂と診断されている。しかし
「精神疾患だから死のうとしたわけではなく
死を考える思考が必ずしも精神の疾患から生ずるものではなく
死のうとするのは
ごく普通の人間だからなのではないでしょうか。」

3週間の入院生活でとても変わった。
夜に眠り朝に起き、朝昼晩ちゃんとご飯を食べ、薬も決められた時間に用法容量守り飲み、酒や煙草はやらない。
入院前にはできていなかった健康な生活ができた。
そのおかげで退院した今も健康な生活を乱したくなくて、昼寝してしまった時はお昼のお薬の時間がズレたと焦ってしまうようになった。
健康になると時間がやけに気になるのね。
入院前は好きな時に好きなだけ薬を飲んでいた。恐ろしい。そりゃ情緒不安定にもなる。

自分を燃やしたので前髪がなくなり、頭頂部の一部分の髪が数センチの長さになったり、眉毛と鼻毛がなくなり、顔は赤みが残っていたり瞼と唇が腫れている。
左手はまだ生傷がある。
元に戻るにはまだ時間がかかるだろう。
暫くは自宅療養。
のんびり自宅で映画を観て本を読み絵を描いたり、そうすることを楽しく感じられるようになった。
お酒を飲まずとも平気になった。お酒を飲まなくなった事は私の中で大きい。酒乱だから。

2ヶ月前に新居に引っ越したが(8回目の引越し)
前に住んでいた部屋の壁紙を煙草で汚してしまっていたので退去費用に怯えていたのに
新居に住み始めてすぐに床や壁に焦げ跡をつけてしまった。この部屋を退去する時も退去費用に怯えるのだろう。
私みたいな人間はマイホームを買った方がいい。

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