みなさんこんにちは。吐き気15%のユーケスです。
新型コロナウイルス渦中に、blogにてお伝えすることを悩みましたが、アングラさんでのblog内容と、自身のライフスタイルは切り離し難いところがりますので、この場をお借りしてご報告させて頂きます。
現在、第二子を妊娠中です。
ほんとうに何でしょう。こんな時にご報告してすみません。身近な方には、「流石だね」って言われます。
二人目はずっと来て欲しいと願っていたので、とっても嬉しいです。
だがしかし、呪いたい(しかし目的は定まらない)程の体調不良…それは悪阻です。
出産の激痛同様、何故こんなに辛い体験を忘れていたのでしょう。24時間車酔い状態です。
夫と、娘の最大限の協力のもと、基本的に床に伏せた生活をしています。
少しの空腹で吐き気が倍増していく「食べ悪阻」のわたしは、寝る直前にうどん、ラーメンを啜り、リンゴや、おにぎりや、バナナをベッドに持ち込んで、モゴモゴ頂きながら、眠れない場合はときに携帯をいじってしまうわけですが、
私の場合ネットは、内容により思い切り笑えるときもありつつ、うかうかしているとネガティブな思考に入っていってしまいがちです。
それじゃいかんのです。
あー、どうしよう。起き上がれない、眠れない、こんなときに携帯やタブレットで無い何か…!
ぼやぼやと悩んだ末に、有り難くも行き着いた書籍がありました。
岡田温司さんの、『「聖書」と「神話」の象徴図鑑』(ナツメ社)です。(我ながら行き着いたな~)
ぼやぼやとそういえばなんですよ。
今まで西洋絵画を鑑賞する際に、「この絵画はどんなシーンなのかな?」と思うことが山ほどあり
聖書と、神話の教養はやはり要るだろうと思っていた10年間でした。(どれだけ放っておくんだ私は)
こちらの本は、オールカラーで、数多くの名画を添えて聖人や、ギリシア・ローマ神話の神について、また、空間、植物、動物、道具が何を象徴しているのか、広範囲に分かりやすく解説してあります。
横になって辛いときに携帯でなくこちらの本を、1、2ページペラペラ捲る(どこから読んでも面白いのです)と、浅はかながらも知識を得ることの出来た喜びで少しだけ心癒されます。
それでも、つい、体が辛過ぎるのか
地獄絵図とかをずーーっと眺めてしまうんですよね。恐ろしい獣(サタン)から食べられては排泄され続ける罪人とか…
わかる~、までは到底いかないでしょうが。地獄系にはシンパシーを感じてしまいます。
この本を心の拠り所に、「アダムとイヴ」について述べてある箇所をぼんやり見つめていた晩のこと…
創世記のこちらのエピソード、皆さんもご存知のことと思います。イヴが蛇に唆されて、絶対に食べてはいけないと神から忠告されていた禁断の果実を食べてしまうお話です。そしてアダムも食べてしまう。
怒った神はイヴに出産の苦しみを、アダムには生涯土地を耕し続ける義務を与えて、容赦なく楽園を追放した…
…ん…?
今、出産の苦しみを与えたって言いました?なんと…。出産って、罰なのか。
既に随分苦しいなと思っていましたが、罰だとはっきり知ってしまうと、シンプルに失望しましたよ…そりゃ、苦しいはずやん…
しかも…その時…奇しくも…!
わたしはリンゴを齧っていたのです…!!あぁ…
悲しい運命を知ってしまいましたが、この書籍により得た興味は他にも沢山ありました。
まず、「モーセ」です。怒りで石板を叩き割った男がいたらしい。ムムム…何事ですか。
翌朝。夫の善行(出社前)より精鋭抜粋。
朝ゴハンを求めて(夫のみに)襲い掛かる猫(我が家には白猫がいます)を華麗に避けて、台所へ行き土鍋で米を炊き始めます。
猫にゴハンを与え、台所を整え、洗濯機を回し、家中のゴミを集めます。洗濯物を干し、残りは乾燥機へ。炊き上がったお米でおにぎりをこしらえます。ラップをして、ぱりぱり海苔を添えてテーブルにin
リンゴを剥いて食べやすい大きさにカットしたお皿を、 眠っている妻の枕元へそっと置こうとしたその朝は、妻は珍しく目を醒ましていました。妻は言いました。
「とても気になる人がいるねん。」
夫は、瞳をささやかに開いて、(誰だい?)と尋ねます。
妻「モーセって言うねんけど。」
夫は、一瞬戸惑い、「モーセって、あのモーセ…?」と一応確認しました。
妻「彼は、ファラオから弾圧されている多くのヘブライ人を解放して、みんなで約束の地へ向かうねんけど、途中で皆を待たせる形で、山に登って十戒っていうものが記された石板を神様から授かって、満足して下山するねんけど、皆は金色の子牛を崇めてお祭りしながら、モーセの帰りを待っていてそれにモーセは激怒して、せっかく授かった石板を叩き割るねん。多分皆全く悪気が無くて、モーセのこと楽しく待っていたのに、モーセが激怒したのには凄く驚いたと思う…ユースケさん、(←アッ)私にも、モーセの怒りに共感することはできるでしょうか。」
本に掲載されていた、その絵画―システィーナ礼拝堂にあるコジモ・ロッセリ作「モーセの生涯」―には、異時同図法という技法が用いられており、一枚の絵画に様々な場面のモーセが描かれています。
壮大で、大変美しいであろうそのフレスコ画には、山を下る満足気な表情のモーセの直ぐ隣に今にも石板叩き割りそうなモーセが描かれています。顔色も全く違いますし、別人と言って良い程強烈です。
この臨場感と、異時同図という不思議な時の流れの組み合わせにはからずも魅了され、心奪われました。
わたしにはわからなかったのです。何故モーセがあんなにも怒ったのか。金の子牛、綺麗そうで良いじゃないですか。奴隷から解放されて、人々も嬉しかったことと思います。お祭り、良いじゃないですか。
「そうだよ。偶像崇拝に怒ったんだ。十戒の中にも、してはいけないと書いてあるからね」
偶像崇拝…確かに、そういえばそう書いてあったような?
その朝妻からの、ギリシア神話のスフィンクスよりも厄介であろう謎の問いかけに付き合い危うく遅刻しそうになった夫は、
「古い映画だから、あなた嫌いかもしれないけど、「十戒」という映画、見てみると良いよ。彼が主人公だから。」
優しくそう言い残して、出社(そして緊急事態な上出来る限りの仕事をし、早退して、私と娘の面倒を見る…)←ここに間違いなく神がいらっしゃるのですが。
これも所謂偶像崇拝?(でーすーね?)
この「十戒」という映画が、ほんとうにほんとうに素晴らしかったです。出会えて良かった…!
キャストがあまりにも筋肉美男子揃いでしたし、女優さんの衣装やメイク、言葉の美しさもたまらなかった。
ヘブライ人の個性がまた際立っていて、モーセの激怒した金の子牛を崇めるお祭りが想像よりずっといかがわしく、こりゃ怒るわ!と私にもわかりましたよ。
「十戒」からの「ベン・ハー」に漂流し歴史映画の素晴らしさで胸が一杯になり、
「エクソダス:神と王」(こちらもモーセが主人公です)で再び新しいモーセに出会いニンマリ!映像凄かったなぁ。
モーセは生涯に渡って、王子的な高貴な身分から、奴隷になったり、流刑人になったり、そしていかにもモーセらしい仙人風モーセになったりと、様相がすっかり変貌するのですが、
このエクソダス:神と王のモーセ、成功なのか失敗なのか、もう高貴な頃から完全にモーセ感出てましたよ。モーセ顔って言うのでしょうか。
なんなんでしょう、モーセ顔って… あの、どなたかモーセについて語り合いましょう。
また、モーセについて、面白可笑しく、わかりやすく、有名絵画と共にnoteというサイトにてblogを執筆されている「さとなお」さんという方を知りました。すっかりファンに!
ウーン、ところでわたしは何処へ向かっているのだろう…?
相変わらず長くなってしまいましたが、混迷の一途をたどる悪阻期間を過ごしているという、勝手ながらの近況報告でした。
ではでは!
添加分の気になる悪阻妊婦の味方!麺がもちもちです。でも、ほんとうは、うまかっちゃんとか、チキンラーメンとか、思うままにすすりたい。
ご無沙汰してます
大変な時期だけど嬉しいご報告
ありがとうございます(*⁰▿⁰*)
お身体大切にです٩( ᐛ )و
ラーメン気になります^ ^
KAI様
嬉しいご報告と言って下さってありがとうございます🙇
最近は偶然、Instagramストーリーでしょうか?動くKAI様を発見出来て嬉しく、癒されました。
ラーメン、添加物の為とはいえ美味しいラーメンです。スープも醤油が好きになる時が来ようとは…(他、味噌があります)わたしは大阪のオーガニックショップで購入していますが、機会がありましたら是非お試しください。
嬉しいコメントありがとうございます。
ユーケス