ずっと忘れていたこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回、蝉の絵を描き終えてからすぐ

 

次の絵に取りかかりました。

 

 

取りかかるというより

何かを出し切りたいような

もやもやをスッキリさせたいような

 

衝動に近い形でほとんど下描きもないまま

走り出した感じです。

 

 

 

 

 

ここ数年の私は

何を描いていいのか

描きたいものが見つかりづらくて

 

完成と完成の間が長く、多くの絵を残せませんでした。

 

 

 

 

だから

今回のように、間髪入れず次の絵に進めることが久しぶりで

 

 

だからと言って、とくになにも思わないのですが。

 

 

 

 

 

でも、一つ思い出したことがありました。

 

 

 

絵の描き方

 

 

 

絵の描き方を、少し思い出しました。

 

 

 

 

今回は蝶を描こうと思ったのですが

「蝶を描く」だと「蝶を描かなければならない」に

私の頭の中で無意識に変換されて

大体の構図が決まると「蝶を描くため」に

蝶の画像を検索します。

そして、蝶の形や質感を理解してから細かい下描きをしていく予定でしたし

いつもそうしていました。

 

 

けど、毎回この作業って、とっても息苦しくて

今回も息苦しさを感じていました。

そんなとき、ふと

 

 

昔はすらすら迷いなく楽しく、そして満足しながら描けていたのに

どうして今は息苦しいのだろうと思いました。

 

 

 

で、いろいろ考えてみて気付いたことは

 

「蝶を描く」じゃなくて「蝶みたいなものを描く」でいいんだということ。

 

 

 

いつからか、そんな単純なことを忘れていたし

忘れたことにも気づかなかった。

 

 

 

「蝶を描く」だと

正しい蝶を描かなければいけないとなぜか強く思っていて

蝶に関する情報を集めます。

そして、できるだけ正しいに近づけた線を描きます。

 

 

でも「蝶みたいなものを描く」だと

自分の中にあるものだけで描いていいんだって

なぜか、心がすっと軽くなったような気がして

 

ずっと描きたかった自分の心地いい線が描けました。

 

 

 

 

 

私の絵なんだから

私の好きなところに線を引けばいいし、色を塗ればいいのに

 

それがずっとできていなかった。

 

 

 

 

頭ではわかっていたのに。

 

別に写真みたいな絵を描きたいわけではないから

形の歪みとか、陰影のつけ方とか

 

ほんとはそんなこと

私の絵ではどうでもいいのに。

 

 

なぜかずっと、不自由の中に居座ってしっまっていました。

 

どうしてかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、気づいて思い出せたので。

 

 

 

あとは、大丈夫。

 

 

 

 

 

「ずっと忘れていたこと」への2件のフィードバック

  1. すごく共感しました。
    なんでも楽しんで夢中な時って自由に創れていますよね。
    少しまわりや自分を客観的に見れる余裕ができると、他と比べたり、こうでなければならないなんて勝手にルールを作って苦しくなったり…

    だから下手でも昔の作品のが自由で今より良く見えて、それでまたへこんだり…

    それを成長というのかもしれないけれど。

    なんにせよ、同じような感覚を持っている方に出会えて、安心した自分がいます。

    1. マイさんありがとうございます!
      そうなんですよね。
      いつの間にか、自分のスタイルではなく、自分が苦しいルールが確立していて、気付いたらもがいているんですよね。
      多分知らず知らずにもがいては、はっと気付いて自分を取り戻すということを何度も繰り返しながら、私は成長していくのでしょうね😌
      共感していただいてとても嬉しいです。
      自分の情け無い部分をここで書くのは少し勇気が必要でしたので、私もマイさんに出会えてよかった!

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